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日本語フォントの「斜体」について
- 2025年6月2日
- css
- フォント

はじめに
この記事を読んで欲しい人
- フォント装飾の基本や使い方を知りたい人
- 日本語で斜体を使うべきか悩んだことがある人
- フォントの見た目や可読性にこだわりたい人
なぜこのテーマを取り上げたのか
普段何気なく使っているフォント装飾。しかしその中でも「斜体」は、日本語において必ずしも自然とは言えない存在です。
本記事では、フォント装飾や斜体の特徴を紹介しつつ、どのように装飾を使い分けるべきかを考えていきます。
フォント装飾と斜体について
資料を作るときや、UI を考えるときなどにフォントにあしらいを付与することはよくあると思います。
例えば……
- 太字
- 色変え
- 斜体
他にもフォントサイズを変える、下線を引くなどの手段があります。
こうした装飾は視認性の向上、強調などに使われます。
しかし、斜体 の利用には少し注意が必要かもしれません。
斜体の種類と違い
斜体には以下の 2 種類があります。
- イタリック
- オブリーク
イタリック
- 斜体専用にデザインされている欧文書体
- 手書きの本文用書体が由来
オブリーク
- 元の書体を単純に斜めに変形させた字体
専用に整えられた書体ではない
- MDNによれば、傾斜角度のデフォルトは14度(font-style – MDN)
日本語における斜体の注意点
日本語には斜体の文化的背景がないため、CSSなどで斜体を指定しても「オブリーク」に変換されることがほとんどです。
日本語において斜体を使うことは、あまりおすすめはしません。
なぜなら、以下の問題点があるからです。
- 元々デザインされた書体を無理やり斜めに歪ませてしまうため、元の書体本体の良さが損なわれることがある
- Web ページなどで使う場合、ブラウザの仕様で見え方が変わる可能性がある
具体的な見え方の違い

(参考) 欧文書体

(参考) 斜体との重ね合わせ

ではどうすればいいのか?
ここまでの内容を踏まえると、日本語において斜体の使用は避けた方が良いかと思います。
オブリークは書体本来のデザインを損ねるだけでなく、視認性や環境依存の不安定さも伴います。
そのため、和文において強調が必要な場合は、斜体以外の手法を選ぶことを検討してもよさそうです。
たとえば以下のような表現が有効です:
- 色や背景色を変える
- フォントサイズでメリハリをつける
- 太字や下線を活用する
その他スタイル装飾の参考情報:
- font-style – CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN
- font-synthesis – CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN
- 知覚可能 – アクセシビリティ | MDN
- skewX() – CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN
さいごに
ソリューションウェアでは、さまざまな分野の案件を幅広く持ち合わせておりスキルアップには最適の環境です。
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この記事を書いた人 : ブログチーム
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