前回→Selenium Builderを使った自動テストスクリプトの作成
皆さん、こんにちは。
最近は業務効率化にはIOTも欠かせないと感じている中野です。
さて今回も自動テストについてです。
自動テストを運用する上で、作業コスト削減のために
①テストするのに事前作業とかしたくない
→ ローカルに設定やインストールを極力行わない
②複数環境でのマニュアルでのテストは極力減らしたい
→ クロスブラウザテストがまとめて自動で行える
の2点が重要だと思います。
クラウド上のサービスを使うことでこれらが実現できないか、
という観点で各サービスをリサーチしてみました。
クロスブラウザテストのサービスを使ってみる
前回、前々回に作成したスクリプトを今回も利用します。
TestingBot
マニュアルでのクロスブラウザテストが行えます。
自動テストもSelenium IDEのスクリプトであればアップロードして動かせます。
前々回に作成したSample.htmlをアップロードしました。
パラメータがStepとして取り込まれました。
テストを実行させると指定した複数環境が順次実行されました。
IDEのスクリプト以外も動かせられるようになればかなり理想に近いです。
BrowserStack
マニュアルでのクロスブラウザテストが行えます。
自動テストはseleniumserverが提供されていて外部からアクセスが可能です。
Selenium Builder経由でスクリプトを実行してみます。
Selenium Builderのメニューから「Run」→「Run on Selenuim Server」を選択します。
Hostサーバの名称、ブラウザ名、プラットフォーム(OS)を入力して「Run」を実行します。
SauceLabs
マニュアルでのクロスブラウザテストが行えます。
自動テストはseleniumserverが提供されているパターンです。
実行ログはこんな感じで表示されます。
CrossBrowserTesting
https://app.crossbrowsertesting.com
他と同じく、マニュアルでのクロスブラウザテスト、seleniumserverを使った自動テストが行えます。
まとめ
私の評価としてはtestingbotが私がやりたいこと(初めに記載した①、②)に近い感じでした。
cron(Unix系のスケジューラ)やメールによるアラートにも対応しているようなので実運用も考慮されています。
今は、クラウド上でIDEのスクリプトしかサービス化していないようですが、Selenium WebDriverのスクリプトも動かせるようになると使えるサービスになってくるかもしれません。
それ以外のサービスはテストのための仮想環境を提供しますよというレベルなので、まだまだって感じがしました。
現状ですと、クロスブラウザテストの環境は自前で作ったほうがいいかもしれませんね。
今回は以上になります。