導⼊企業様インタビュー

その他事業

社長のアイデアを基にしたプロトタイプが 完成するまで僅か3ヵ月!

株式会社チェンジウェーブ 代表取締役社長 佐々木氏・プロジェクトマネージャー 難波氏

無意識バイアスを是正するe-learningツール「ANGLE」開発

プロジェクト概要

プロジェクト名:無意識バイアスを是正するe-learningツール「ANGLE」開発 開発期間:1年間

プロジェクトについてAbout project

多様な知見と新たな発想、手段を組み合わせ、目に見える成果を出す「仕掛け」をデザインする株式会社チェンジウェーブ(以下、チェンジウェーブ)は、次世代経営者の育成やグローバル人材の育成を得意とするプロフェッショナル集団。
今回は、新規サービスのe-learningツール「ANGLE」の開発に取組み、1年後に正式リリースするまでについて、代表取締役社長の佐々木氏とプロジェクトマネージャーの難波氏にお話を伺った。

ANGLEとは、どのようなツールでしょうか。
佐々木:ANGLEは、自分の無意識バイアスを見える化し、コントロールできるようにするe-learningツールです。ANGLEで診断を受けた方は、自分に「性別」や「年齢」の無意識バイアスがあることに気づくことができます。
ANGLEを社員教育の一環として採用した企業は、ビジネス現場に蔓延する、無意識バイアスによる機会提供の差を、是正することが可能になります。
そもそも無意識バイアスとは、具体的にどのようなものでしょうか。
佐々木:人は、意思決定したり判断したりする時、いちいち論理的に考えず、無意識に行動することがあります。例えば、「ライオンを見たら怖いから逃げる」といった行動をする理由は、「ライオンは怖い」と考えるからです。これが「無意識」です。

では、無意識バイアスとは何か。ビジネスの現場で例えると、「女性社長」という言葉は使うけど「男性社長」という言葉は使わない。

ここには、「社長は男性だ」というバイアスがあります。これを「無意識バイアス」と言います。
そうした無意識バイアスが、ビジネスにおいてはマネジメントを阻害すると考えています。

当社を選んだ理由Reason for choosing

2016年秋にANGLEの開発をスタートさせました。プロジェクトの推進体制を教えてください。
佐々木:コンテンツ企画とシステム開発の2チームで進めました。
大きい会社ではありませんから明確に分業していたわけではなく、私は両方に携わりました。システム開発については、難波に多くのことを任せました。
難波様は、通常、社内でどのようお仕事をされていますか。
難波:私の仕事は、勤怠管理や営業ツールの運営管理、それから、パソコンやスマホの調達からセッティングなどで、ITに関する業務を一手に引き受けています。私は、某大手航空会社の開発部門でシステムエンジニアをしていた経験があるため、ANGLE開発のプロジェクトマネージャーを任されました。
システム開発会社を決める時、何社くらいに話を聞きましたか。
難波:当初は3~4社に相談させていただき、最終的には、価格のこともあり、2社に絞りました。
2社の提案で大きく違ったことは、ソリューションウェアさんはPaaS(Heroku)を活用した提案で、もう1社はIaaSを活用した提案だったことです。
Herokuを活用した提案に魅力を感じた理由を教えてください。
難波:私はIaaSの管理が大変だと知っていたので、Herokuを活用する提案に魅力を感じました。
その後、Herokuが弊社が使っているSalesforce(セールスフォース・ドットコム)の関連サービスであることを知り、「Herokuを活用すれば、今後、私たちのシステムと何かしら連携できるかもしれない」と期待したことも背景にあります。
社長がソリューションウェアを選ばれた理由は何ですか。
佐々木:私は、システム開発を難波に任せましたので、「難波が選んだ会社なのだから間違いないだろう」と考えていました。
2017年の冬にプロトタイプを開発しました。その時の仕事ぶりを見て、ソリューションウェアをどのように評価されましたか。
難波:本来であれば、システムの概要設計書や仕様書を作ってから開発を進めていただくのがあるべき姿だと思います。
弊社は小さい会社ですし、少人数でプロジェクトを進めており、忙しさもあって明確な指示をソリューションウェアさんに出すことができないことも多々ありました。そういう時は口頭で「こうして欲しい」と伝えていました。
私がソリューションウェアさんに感謝していることは、そうした場当たり的なやり取りになったとしても、臨機応変に対応してくださったことです。佐々木:私は、いろいろ提案してくださったことを評価しています。
例えば、別の会社にUIを任せていたのですが、あまり出来が良くなかった。本来ならソリューションウェアさんの役割ではないのですが、「UIはこうしたらどうですか?」と主体的に考えてくださいました。
こちらから指示していないことでも、システムに合うように考慮して提案してくださる姿勢は、弊社のようにシステムに詳しい者が少ない会社にとって、とても助かります。

難波:3ヶ月という短期間で、納期通りにプロトタイプを作っていただいた事も評価しております。ソリューションウェアさんは開発が速く、対応もスピーディーでした。

2017年の秋に正式なシステム開発を開始するにあたり、ソリューションウェア以外の会社を検討されましたか。
難波:いえいえ、もうソリューションウェアさんしか考えていませんでした。
システム開発を進めるにあたり、ソリューションウェアが期待以上に活躍したことはありましたか。
難波:とても臨機応変に対応していただけました。当初、最も悩ましかったことは、「ANGLE」のコンテンツ内容がコロコロ変わるので、その度にソリューションウェアさんへ依頼して直していただかなければいけなかったことです。そのやり取りだけでも時間がかかりますし、非生産的でした。
そこで、ソリューションウェアさんから提案があり、コンテンツをテンプレート化することで、コンテンツの修正を私が対応できるようにして頂きました。その時に作ってくださった「テンプレートの活用マニュアル」は、とても見やすく読みやすいものでした。おかげさまで、私はコンテンツ制作に集中できました。
機能についても提案がありましたか。
難波:ありました。私がコンテンツ周りのことに集中していた時期、ユーザー登録機能や、管理者情報ページの構築などが後回しになっていました。その部分については、仕様も含めて、ソリューションウェアさんが「こう作りますけどいいですか?」と提案してくださり、とても助かりました。
開発期間は、どのようにソリューションウェアとコミュニケーションをとりましたか。
難波:何かあればその都度、チャットなどを使ってコミュニケーションをとりましたし、週に1回はMTGの時間をとっていただきました。私が最も嬉しかったことは、何かあった時に、チャットだけではなく、しっかり電話をしてくださったことです。とても安心できました。
エンジニアの難波様としては、技術者目線で、ソリューションウェアをどのように評価できますか。
難波:コードがとてもキレイですね。コードを見れば、何をしているのか明確なので、私でもトレースできて理解が深まります。基礎がしっかりしている方が作られたのだと分かります。

プロジェクトの実際についてProject operation

ANGLEを開発しようと思われた背景を教えてください。
佐々木:私は、長年に渡り、企業のダイバーシティの推進をお手伝いしてきました。「多様な人たちが活躍できる会社にしたい」と考える企業は多く存在します。ところが、なかなかうまく進まない。
そこで、先進的な企業と思われるGoogleのダイバーシティへの取組について調べてみることにしました。
すると、Googleではアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が課題に挙げられていました。「Googleですら課題になっているのだから、日本企業においてはもっと深刻な課題かもしれない」と考えたわけです。
アンコンシャス・バイアスを計るツールがあることを知り、世の中が変わることを期待して、その技術をベースにしたツール「ANGLE」の開発を決めました。

導入効果についてIntroduction effect

2018年春にANGLEを正式リリースされました。完成度に対してどのように評価されていますか。
佐々木:自分たちで納得できるツールをリリースすることができました。「今まで利用したe-learningの中で一番良かった」とお客様から言っていただいた時は、とても嬉しかったです。

難波:システム担当の私としては、完成してからが大変だと思っていたので、まだまだホッとするには早いと思っていました。

ソリューションウェアの保守体制に満足できたことはありますか。
難波:ある時、クライアント様から「ユーザー登録できない」と問合せがあり、かなり焦りました。直ぐにソリューションウェアの担当者へ連絡すると、冷静に確実に対応してくださり助かりました。
それから、「システムを受講中にフリーズしてしまう」という、ユーザーのネットワーク環境に依存したトラブルが発生した時も、「サーバー側でエラー検知する仕組みを構築したらどうだろう」とか「システムを軽くしてみたらどうだろう」とか、いくつもの改善策を考えていただきました。そうした、親身に対応してくださる姿勢があるので、保守にも満足しています。
問題が発生した時のやり取りはスムーズですか。
難波:課題が出る度にタスク管理ツール「Backlog」を活用してスケジュールの見える化をしてくださっています。いつまでに何を対応してくださるのかが明確で、とても円滑にコミュニケーションをとれています。
ソリューションウェアに仕事を依頼するか迷っている企業様へメッセージを頂けますか。
佐々木:私どもは「世の中で一番いいシステムを作りたい」と思っているので、開発会社の方から「これはできません」とか「それは無理です」と言われたくないのですが、ソリューションウェアさんは、私どものアイデアを何とか実現しようと努力してくださいますし、それだけの開発能力をお持ちでした。
最終的には納得できるシステムを作ってくださいましたし、システムをリリースした後の対応も迅速で、とても満足しています。「こだわりのシステムを作りたい」と考えている企業様にピッタリのパートナーだと思います。
最後に、今後のANGLEがどのように発展していくのかお聞かせください。
難波:システムをリリースしてから1年ほど経ちます。この間、受講するコースを増やせるようにしたり、リマインドメールの条件を改修したり、ソリューションウェアさんは追加で新機能を開発していただきました。これからも、ANGLEを発展させたいと考えています。

佐々木:ユーザー1,000人ほどにアンケートした結果、とても高い満足度を示していただけています。これからもコンテンツを充実させ、ANGLEを育てていきたいと思います。

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